私達人間と同様に足腰の問題をワンちゃん達も起こしてしまいますが、もしかしたら原因は日々の習慣かもしれません。
今回はこの足腰のトラブルの元となる習慣を3つ紹介していきます。おうちの子はやっていないか一度確認してみましょう!
①階段の上り下り
まずひとつ目は階段の上り下りです。
運動の習慣として階段の上り下りをさせるという飼い主様もいらっしゃると思いますが実はこれ…NG習慣です!
おうちの階段や公園の階段など色々なところにある階段で普段からワンちゃん自身で上り下りさせていると足腰に負担がかかってしまいます。大型犬であれば大丈夫ですが、小型犬等になってくると足腰さらに背中にも負担がいくため、高齢になった際に障害が出てきやすくなってしまいます。そのため可能な限り飼い主様が抱っこをしましょう。
確かに登る際は飼い主様が苦労されるので、ワンちゃんに登らせたとしても、必ず降りる際は抱っこをしましょう。降りる際の姿勢は転びやすく、頭が下に来るので大怪我をしてしまう可能性がとても高いです。
もしおうちの愛犬に運動をさせたいのであれば、坂道がおすすめです!ただ、下る際はどうしても負担がかかるのでゆっくり下るか、ジグザグで下りましょう。
②滑りやすい場所での運動
まず滑った際のワンちゃん身体はどうなっているか理解しましょう。
ワンちゃん達が歩く時、足には強い力がかかっている状態です。普通地面に付く時この力は地面に吸収されますが、滑ってしまう場合この足にかかっている力は逃げ場所を見つけれずに地面ではない方向へ行ってしまいます。これがおかしな方向に行ってしまうと大怪我に繋がってしまう事態になります。そうなった際の身体への怪我は容易に想像ができるでしょう。
滑りやすい場所で、私達の身近なものだとお家の「フローリング」ではないでしょうか?ワンちゃんからするとこの「フローリング」は私達で言う「アイスリンク」のようなものだと思います。大げさかもしれませんがこのイメージでいると怪我をするのも時間の問題だとわかるはずです。
フローリングのご家庭でワンちゃんを迎える場合は、全体もしくはワンちゃんが遊ぶ部分だけマットやカーペットを敷きましょう。BOOHではお掃除等も簡単なタイルカーペットを使用しています!ホームセンター等でも簡単に手に入るためおすすめです。
③ジャンプ
ワンちゃんと一緒に過ごされている方は一度は見たことがある行動として、「ジャンプ」がありますね。このジャンプでも走る姿勢の延長でジャンプなら特に問題はありません。ドッグランやドッグスポーツ等でも見かけるようなジャンプですね。危険なのは、後ろ足だけでぴょんぴょんとジャンプする、垂直方向のジャンプです。「遊んで!」っとアピールしてくるその可愛らしい姿はたまらないですがこの行動…NG習慣です!
ジャンプして着地する時の振動による負担は習慣化してしまうと、必ず足腰に問題が出てきてしまいます。
ソファ等の高いところから飛び降りることもやめさせましょう。飛び降りた際にバランスを崩したり、着地地点が硬かったり、滑ったりと怪我の可能性が高いので気をつけましょう。
このジャンプしている姿が可愛く、私達が喜ぶとワンちゃんもそれを感じとってまたやってしまうので、やめて欲しい行動は無視、または無反応でいると習慣化することはないので、我慢をしてください。
ここまで3つのNG習慣ということでお話をしてきましたが、ここからは疾患の例を幾つかあげていきます。
どういった疾患があるのか一緒にみていきましょう。
疾患例
例① 椎間板ヘルニア
椎間板が脊髄を圧迫する疾患です。犬種的にはフレンチ・ブルドッグやミニチュア・ダックスフンド等がなりやすいと知られていますが、垂直方向のジャンプや階段の下る際に腰に負担がかかるとどんな子でも発症してしまうので注意しましょう。
重症化すると後ろ脚に麻痺が残る場合もあるので、気をつけましょう。
例② 膝蓋骨脱臼(パテラ)
小型犬によく出る疾患で、膝のお皿が簡単に外れてしまう関節の疾患です。この疾患は遺伝的な要素が強く、生まれた時点で持っている子も少なくありません。この膝蓋骨脱臼は軽症から重症まで4段階のグレードに分類されており、ジャンプや滑りやすい場所での運動等はこの疾患のグレードを上げる要因なので、十分に注意してください。
まとめ
いかがだったでしょうか?おうちの子はこの3つのNG習慣のどれかをやってしまっていませんか?
やってしまっていても、ここから直していけばいいので焦らないようにしましょう。中々日々の生活の中で注意することも難しいことなので、家族でこの注意すべきことを共有することが大切です。
今回お話した内容はフレンチ・ブルドッグのような身体が詰まっているような犬種は特に気をつけましょう。元々背骨等に問題がある犬種なので一つ間違えると重大な疾患になるので、そういった犬種を飼ってらっしゃる飼い主様は今一度ワンちゃんの行動を見直してくださいね。
ぜひこれからもワンちゃんの身体に負担がかからないように、見てあげてください。